戸建て住宅のリノベーション
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カテゴリー:リノベコラム

戸建て住宅のリノベーションは、新築では得られない魅力や価値を生み出すことができます。
一方で、計画の段階から施工後のメンテナンスまで考慮するべき点が多く存在します。
こちらの記事では、リフォーム・リノベーション専門家の視点から、戸建て住宅のリノベーションをご検討中の方が知っておくべきポイントをお伝えします。
ぜひ参考にされてください。
中古戸建て住宅のリノベーション

リノベーションとは、既存の建物に大規模な改修を加え、性能や価値を向上させることを指します。
例えば、古くなった間取りを現代的なライフスタイルに合わせたり、断熱性や耐震性を高める工事を行ったりすることがリノベーションに該当します。

リフォームが「元の状態に戻す」修繕的な意味合いを持つのに対し、リノベーションは「新しい価値を付加する」点が特徴です。
住む人のライフスタイルや価値観に合わせた住宅の再設計が可能であるため、家族構成の変化や将来を見据えた住まいづくりに最適です。
どんなことができる?

- ●自由なデザイン設計が可能
間取りや内装、設備を一から設計することで、理想の住まいを実現できます。
マンションでは難しい間取り変更ができるのも戸建て住宅のリノベーションならではのポイントです。 - ●住宅性能の向上
耐震補強や断熱材の追加などで、建物の性能を新築同等に近づけることができます。
- ●高いコストパフォーマンス
中古住宅を購入してリノベーションすることで、新築よりも低コストで理想の住まいを手に入れることができます。
- ●愛着のある住まいを再生できる
思い入れのある家を再び快適な住環境に変えることが可能です。
部位別ポイント
外壁

サイディング張り替え
築25年だと外壁の劣化が進んでいる可能性があります。
窯業系や金属系など、様々な素材・デザインのサイディングに張り替えることで、外観を美しく一新し、断熱性・防水性も向上できます。
塗装
サイディングの劣化が軽微であれば、塗装で済ませることも可能です。
好みの色に塗り替えることで、イメージチェンジもできます。
タイル張り
高級感のあるタイル張りにすることで、重厚感あふれる外観に。耐久性も高く、メンテナンスの手間も少ないのが魅力です。
屋根

屋根葺き替え
瓦屋根から軽量な金属屋根に葺き替えることで、耐震性を向上できます。
また、断熱材を敷き込むことで、断熱性もアップ。
太陽光パネル設置
屋根に太陽光パネルを設置し、光熱費を削減できます。環境にも優しく、経済的にもメリットがあります。
玄関

玄関ドア交換
断熱性・防犯性の高い玄関ドアに交換できます。電子キー対応のドアであれば、カバンから鍵を出す手間も無くなります。
土間スペース拡張
玄関土間を広くとることで、ベビーカーや自転車を置くスペースを確保したり、趣味のスペースとして活用したりできます。
シューズクローク設置
大容量のシューズクロークを設置することで、靴だけでなく、アウトドア用品やベビーカーなどもスッキリ収納できます。
リビング

間仕切り壁撤去
壁を取り払ってリビングを広くすることで、家族がゆったりと過ごせる空間になります。
アクセントクロス
壁紙の張替えは白一択ではなく、お好みの色・デザインを1面だけ取り入れてお部屋のアクセントに。
キッチン

キッチン配置替え
壁付のキッチンをを移動し、対面式のキッチンにすることができます。
リビングとの一体感が生まれ、広々とした空間になります。
最新設備導入
食洗機やIHクッキングヒーターなど、最新の設備を導入することで、家事効率をアップできます。
トイレ

タンクレストイレ
タンクレストイレはスッキリとしたデザインで、トイレ空間を広く見せる効果があります。
手洗いカウンター設置
おしゃれな手洗いカウンターを設置すると、快適性や衛生面を向上させるだけでなく、空間全体の印象をガラリと変えられます。
来客が洗面所やキッチンで手を洗う心配も無くなります。
洗面所

洗面台交換
3面鏡など広々とした洗面台に交換することで、使い勝手が向上します。
収納力もアップし、洗面所がスッキリ片付きます。
ランドリールーム化
洗面所を広げて、洗濯物を干したり、アイロンをかけたりできるランドリールームにすることで、家事効率がアップします。
浴室

ユニットバスの交換
最新のユニットバスに交換すると、バスタイムがさらに快適に。保温性・防水性も高く、掃除もしやすくなります。
浴室乾燥機設置
浴室乾燥機を設置することで、雨の日でも洗濯物を乾かせます。カビの発生も抑えられ、浴室を清潔に保てます。
洋室

間取りの変更
壁を取り払ったり、新たに設置したりすることで、部屋の広さや用途に合わせて間取りを変更できます。
ウォークインクローゼットを設置
和室から洋室へのリノベーション時に、押入れをクローゼットにリノベーションすると洋服や荷物をスッキリ収納できます。
スペースに余裕がある場合は、衣類はもちろん、バッグや小物・季節家電など様々なものを収納できるウォークインクローゼットにするのも良いでしょう。
窓まわり

複層ガラスに交換
2枚以上のガラスで構成された複層ガラスは、断熱効果が高く、結露防止にも効果的です。
内窓へリフォーム
既存の窓の内側に設置する内窓は、断熱性・防音性を向上させる効果があります。
戸建て住宅リノベーションを成功させるポイント
1.計画段階で押さえるべきこと

目的を明確にする
リノベーションを成功させるためには、「なぜリノベーションをするのか」という目的を明確にすることが重要です。
例えば「家族構成の変化に対応したい」「断熱性能を上げて光熱費を削減したい」「趣味のスペースを作りたい」など具体的な目標を立てることで、計画がスムーズに進みます。
目的を明確にすることで、予算配分や工事内容の優先順位を決めやすくなり、完成後の満足度を高めることができます。
資金計画を立てる

リノベーションの費用は、規模や内容によって大きく異なります。
一般的には100万円から数千万円まで幅広い予算が想定されます。
資金計画を立てる際には、こちらの項目を考慮することが重要です。
- ・施工費用(材料費・工賃)
- ・設計費用(設計士や建築士への報酬)
- ・諸費用(申請手続き、税金、保険など)
- ・予備費(仮住まいが必要な時の宿泊費など)
また、住宅ローンの活用や自治体の補助金制度も検討すると良いでしょう。
特に、耐震補強や省エネ改修は補助金の対象となるケースが多いため、事前に確認しておくことをおすすめします。
2.耐震と断熱
耐震補強

古い戸建て住宅をリノベーションする際には、耐震性の確認と補強工事が必要です。
1981年以前に建築された住宅は、旧耐震基準で設計されているため、現在の耐震基準を満たしていない場合があります。
耐震診断を行い、不足している部分を補強することで、安全性を確保できます。
断熱性能

快適な住環境を作るためには、断熱性能の向上が欠かせません。
住宅の断熱性能に関する基準である次世代省エネルギー基準が導入されたのが1999年3月です。
これ以前に建てられたお住まいは性能の低い断熱材が使われている可能性が高いです。
寒さや暑さが気になる場合は、リノベーション時に壁や天井・床に断熱材を追加するほか、窓を二重窓にすることで、冷暖房効率を高めることが可能です。
断熱性能を高めることで、冬場の結露防止や光熱費の削減にもつながります。
戸建て住宅のリノベーションは、新しい価値を創出し、快適な住まいを実現する大きなチャンスです。
しかし、成功させるためには、計画段階からプロと連携し、適切な資金計画や施工計画を立てることが重要です。
また、耐震補強や断熱性能の向上といった基本的な部分を押さえることで、安全性と快適性を高めることができます。
リフォパーク新潟リノベーションでは、豊富なリノベーション実績をもとに、お客様一人ひとりに合った提案を行っています。
戸建て住宅のリノベーションをご検討の方は、ぜひご相談くださいませ。
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